リビングに行くと
予想通り恭哉くんが椅子から転落していた。
「いたたた…」
腰を打ったらしい。
注目の的となった舞花ちゃん。
「彼女は、宇野舞花ちゃん。
そこにいる恭哉の彼女だから、奏は手を出さないように」
奏さんに向かって勧告。
「わ、わかってますよ!?」
なぜか焦った奏さんに麗華さんは一睨み。
「てか、なんで舞花連れてきたんだよ?」
恭哉くんが尋ねる。
「んー…、なんとなく?
卒業までわずかだし、どうかなぁって」
陽のアバウトな答えに愕然とした恭哉くん。
「あんた、自分の彼女が家に来たのになんでそんなんなの?
もしかして……」
「はっ?
麗華さん何すか?」
麗華さんの探りに捕まった様子。
うん、がんばれ。
舞花ちゃんはそれを見てクスクスッと笑ってる。
奏さんはそんな舞花ちゃんを見てる。
でも、陽はそんな奏さんを見て呆れてるけど。

