そんなあなたは先生でした…(下)


リビングに行くと
予想通り恭哉くんが椅子から転落していた。


「いたたた…」


腰を打ったらしい。


注目の的となった舞花ちゃん。


「彼女は、宇野舞花ちゃん。
そこにいる恭哉の彼女だから、奏は手を出さないように」

奏さんに向かって勧告。


「わ、わかってますよ!?」

なぜか焦った奏さんに麗華さんは一睨み。


「てか、なんで舞花連れてきたんだよ?」

恭哉くんが尋ねる。


「んー…、なんとなく?
卒業までわずかだし、どうかなぁって」

陽のアバウトな答えに愕然とした恭哉くん。


「あんた、自分の彼女が家に来たのになんでそんなんなの?
もしかして……」

「はっ?
麗華さん何すか?」


麗華さんの探りに捕まった様子。


うん、がんばれ。


舞花ちゃんはそれを見てクスクスッと笑ってる。


奏さんはそんな舞花ちゃんを見てる。


でも、陽はそんな奏さんを見て呆れてるけど。