「なに?」 最近、日が長くなってきた春の夕暮れを見ながら応える。 「私たち、いつまでも友達だよね? 離れても、もういつも会えなくなっても……」 涙ぐんでいる声で舞花ちゃんは話し始めた。 あたしもその声につられるかのように 涙が流れそうになる。 「私、礼ちゃんのこと大好きだよ。 これからも……大好き」 あたしを抱き締める舞花ちゃんは、 何度もありがとうと言っている。 「あたしだって……、 あたしだって大好きっ」 強く抱擁する。 こういう友達に出逢えた良かった。