「礼、恭哉は?」
「まだ帰ってきてなーい」
まだ帰ってきてない?
なぜ。
「たぶん、遊んでるー」
気持ちを汲み取ったかのように、
答えを言う。
「遊んでるって……」
「ただいま一」
玄関から聞こえる元気な声。
「恭哉様、おかえりなさいませ」
吉村さんが出迎える。
恭哉はリビングにそのまま来た。
「ぎりぎりセーフ!!!!
いやー、合コン盛り上がっちゃってさぁ……」
合コン!?
頭の後ろに手をやってヘラヘラ笑う恭哉に、俺はブチっときた。
「恭哉、もっと進路について考えろ、」
恭哉が椅子に座ったと同時に、
俺は恭哉に喝を入れるために話した。

