そんなあなたは先生でした…(下)


「礼、恭哉は?」

「まだ帰ってきてなーい」


まだ帰ってきてない?


なぜ。



「たぶん、遊んでるー」


気持ちを汲み取ったかのように、
答えを言う。


「遊んでるって……」


「ただいま一」


玄関から聞こえる元気な声。


「恭哉様、おかえりなさいませ」


吉村さんが出迎える。


恭哉はリビングにそのまま来た。



「ぎりぎりセーフ!!!!
いやー、合コン盛り上がっちゃってさぁ……」


合コン!?


頭の後ろに手をやってヘラヘラ笑う恭哉に、俺はブチっときた。


「恭哉、もっと進路について考えろ、」


恭哉が椅子に座ったと同時に、
俺は恭哉に喝を入れるために話した。