そんなあなたは先生でした…(下)


ドンッ……

「あ、ごめんなさいっ!!」

考えていたら、誰かと肩がぶつかってしまった。

「あのっ、」

顔を見上げたら、怖い形相をした不良3人がいた。


「お嬢さんっ、痛いなぁ♪」

「す、すみません」


あたしは怖くなって隙間から逃げようと試みた。


が、

「おっと、お嬢さん逃がさないよー。
よく見れば俺のこっのっみぃー♡」


顎を抑えられてしまっては逃げられないっ!


「俊(シュン)まじかよー。
今日はこの子?」

「んー…、太一(タイチ)好みじゃねぇ?」

「俺めっちゃ好みだわ、」

「だろだろー、廉(レン)もそう言ってることだしぃー……」


3人はあたしに近付いてきた。


「俺、やばいかも…」

廉っていう不良が胸を触ってきた。

「やっ…」

「ぐへへっ、可愛いなぁ…」

やだよ、

やめてっ、、、



「……けて」

「んー?」

「助けて、助けてっ!!!
嫌だっ、陽助けてーっ」

あたしは店に流れている音楽をも
消してしまうかのように陽を呼んだ。