そんなあなたは先生でした…(下)


「こちらが女性用で、こちらは男性用となっております」


フロントで渡されたのは陽が選んだあたしの着物。


薄いピンクの生地に白く小さな花がプリントされている。
赤紫色の帯をもらった。


あたしが陽に選んだのは、
黒の着物。

陽は黒とか紺が似合うからいいかなぁって。


「今から出掛けるんですが、お勧めとかありますか?」


時間はまだ2時で、夕飯まではまだまだ時間かある。


「でしたらマップを差し上げましょう。
ここの近辺には繁華街があり、お店も豊富ですので……」


マップにはお店情報が書かれていた。



「ありがとうございます」



お礼を言って部屋に戻り、
荷物を持って外へ出た。