家に帰ると珍しく奏さんがいた。
「お帰り~、礼ちゃん」
「ただいまです。
あれ、麗華さんは?」
いつもなら二人同時に、それも結構夜遅くに帰宅する。
「急にお偉いさんからの予約が入ったらしくて、俺はもともと今日は早上がりだったから」
「そうなんですか……」
だからリビングでごーろごろしてるんですね。
いいですね、
あたしもごーろごろしたいです。
「礼ちゃんは最近どう?」
「さ、最近?」
ビクッとする。
クリスさんから何か聞いてるのかな?
「麗華はクリスがすごく嫌いでねぇ、
最近遅く帰ってくるのもそのせいかな」
「あ、そうなんですか…」
「礼ちゃんは嫌い……だよね?
陽さんから聞いたでしょ?」
「そうですね……」
気まずい雰囲気になってしまった。

