歩くスピードが速くなるにつれて、鼓動が速くなる。

何とも言えないような感情が私の胸の奥からこみ上げてくる。

人の多い駅前の大きな交差点を渡り桜の並木道を歩く。

それから公園の中を歩き、街全体を見渡せる場所まで坂道を登る。

やっとの思いで登りきったら、子供の声でにぎやかな住宅地を抜ける。

最後には綺麗でまだ新しそうな老人ホームの横の短くても急な坂を登る。

ようやく目的地、私の学校についた。