「田口さん、

 いつもお世話になってます。

 うちにも今月から新入社員が入りまして、

 ほら、自己紹介しなさい。」

ぎこちなく名刺を取り出し、

彼は挨拶をした。

「実花ちゃん、こんなイケメンきたら、

 俺太刀打ちできないよ。」

「またまた、

 田口さんには田口さんのよさがありますから。

 負けてませんよ!」

「あ、やっぱり。」

「すぐ、調子に乗る。

 あ、

 これ頼まれてたやつおいていきますね。」

「お、いつもありがとう。」

「では、宜しくお願いします。」

そう言って無事一社の挨拶を終えた。