お説教。

泣きすぎて、

鼻が詰まった。

ティッシュ・・・。

「ほら、

 啓も、

 鼻だらだらだよ。」

「実花さんも、

 顔ぼろぼろ。」

「うるさいわ。」

「ああ、

 さみしいよ。」

そういって彼は、

私を包んだ。

そうして、

私の体中に、

さみしさと、

優しさと、

あらゆるすべてをぶちまけた。