”やっぱり、菜奈が一番可愛い!” ”大好きだよ。菜奈…” 愛しいはずの彼の低く響く声。 つぎつぎと囁かれる、甘い言葉…。 告白されて… 付き合いはじめた時は、顔が真っ赤になって死にそうなくらいに心臓がドキドキしたのに。 今は、 そのすべてに虫酸が走る。 ”………うん” ごめんね? わたし、 あなたの事もう好きじゃないの…。 ――あなたのこと 大っ嫌いなの…。