帰りなさいって、あたしどうやって帰ったらいいのよ!?
いくらなんでもタイムスリップしてきましたなんて言える訳ないじゃない


「えっと、あの、その…」

「あの、もしかして帰る道がわからないんですか?だったら町まで送りますよ?どこの町ですか?」

「え、いや、そういうわけでは…」

「違うんですか?では、早く…「帰る場所がないんです!」」

あー、言っちゃった

「え?帰る場所が…?」

あー、やっぱ驚くよねぇ。
帰る場所がないなんてね
でも嘘ついたって帰る場所がないのは本当だし…
そのあとどうすればいいのかわかんないし…


「………では、僕のところへ来ますか?」

「え?」

い、いやいやいや
いくらなんでもそれはダメだろ
それに、男の人のところへ行くなんて…


でも、いく宛があるわけでもないし


「僕のところって言っても新撰組が住んでるところですけどね。だから僕以外にもたくさんいますよ」

へー、そうなんだ
でもさ、新撰組が住んでるって…やばくない!?
でも、この人いい人そうだし
それに新撰組って警察みたいなところだよね?
だったら大丈夫かも