なんだろう、この本
何故かわからないけど妙に惹かれた
「ま、中を見ればわかるでしょ」
パラパラパラ
「………日記?いったい誰の?」
本は誰かが書いた日記?らしきものだった
あしはしつ失礼かなぁと思いつつも日記を読んでいた
『7月10日
あぁ、僕はもう長くはないんだろう。
みんなは僕に気づかれないようにしているようだが、僕は知ってるんだ。
桜………ごめんね。』
『7月11日
今日もやっぱり起き上がれなかったよ。
もう、自分の足で歩くことさえ出来ないんだね。
桜…君は僕の生きる意味…僕の全てだ
そんな君を一人にしてしまう僕を許して』
………
いったい誰のなんだろう?
この本じたいとても古そうだし…
ん?
次のページに何か挟まってる
これは、写真?
写っているのは、綺麗な顔の男の人と………
あたし………?
