ちょっと興奮気味になったのは勘弁して欲しい。
説明するタイミングが可笑しいかもしれないが、ここで少し私の家族の話をしておく。
父は県警本部に勤める刑事さん
母は記念病院のお医者さん
祖父は道場の師範
祖母は、自然を愛する人だった
父も母も祖父も、その職業は尊敬する。
だから、そこそこ教わった事もあった。
けど、家族の中なら私は一等お婆ちゃんが好きだった。
いつも何かの薬草の匂いがして、動物に囲まれていたお婆ちゃん。
よく私を山に連れて行っては、山に咲く花や草木の名前や特効を教えてくれたり、野生の狐を見せてくれたりなんかもした。
そんな思い出があるからこそ、私は意外と森や山が好きだったりする。
そう言えば・・イルちゃんにもこの話したな。
・・・イルちゃん、覚えててくれたのかな・・。だから、ここへ連れて来てくれたのかな?・・なんて、ちょっと自意識過剰か。
話し外れたけど、まぁそんな訳で私は山や森、草木や動物がめっちゃ好きなんだよって事が言いたかったんだ!!!
《おぃ、人の子!見るのか?見ないのか?》
『あぁ!!!見ます見ます!!!めっちゃ見ます!!』

