「オーカ、ここで待ってろ。」

『イルちゃん?どこ行くの!?』

「オーカのご飯、取ってくる」

それだけ言うと、イルちゃんは闇の中へと姿を消してしまった。

元々黒い服を着ていただけあって、一瞬目を放した隙に闇と同化してしまった。

さて、私はっと・・

振り向けば後ろには岩の洞窟がある。取り合えず、根城はここって事かな?

勝手にそう解釈して洞窟の中へとお邪魔する。

だけど、それが間違いだった。






『・・・ヒィッ』

目の前にいるこの獣、一体なんですか・・?