「オーカ、オーカ、オーカ」

耳元でヘヴンに行けちゃうんじゃないかってくらいのイケメンボイス聞こえるぅぅぅ!!!!

この声は正しく私の愛しい愛しいイルちゃんの声!!!!!

『おはぉー』

バチリッと目を開ければ、目の前に美しく整った顔が・・・!!!

はうっ!!今日も今日とてイケメンですね!!

「オーカ。ここがワタシたちがいる世界だ」

そう言いながら、イルちゃんはそっと私を地面に降ろしてくれた

ゆっくりと、360度クルリッと体を回して見渡す。

『う・・わぁ・・』

凄い、としか言いようの無い景色・・・。

辺りは暗く、今が夜だという事が分かる。

けれど、空に輝くのは私の居た世界の月や星じゃない。

空に浮かぶのはいくつモノ月の形をしたもの。

色は薄い赤色や黄色、水色なんかもある。

とても、不思議な光景だった。