『何で、そんな事言うの・・?』
「分かっている。今のはお前がこの世界を捨てる覚悟があれば、と思って言っただけだ。」
『イル、ちゃん・・それがどう言う意味か分かってるの?』
「うむ。しかし、この世界以上に向こうの世界はお前に対して辛いかもしれない。やはり、お前はこのままここに居た方がよかろう」
『私、行ってもいいの・・?期待、してもいいの?』
「・・オーカ?」
『私、イルちゃんと居てもいいの?イルちゃんの世界に居ても、いいの?』
「・・ここより、辛いのだぞ?」
そんなの我慢できる。
『イルちゃんが居る世界なんでしょ?』
「・・あぁ」
だったら、私は生きていける。イルちゃんの居る世界というだけで、私は・・。

