そこに居たのは、顔を白くさせ横たわる爺様。
それから、黒いローブを頭まですっぽり被り、黒くて大きな鎌を手に持つイルの姿。
『イル・・』
ほっ、と小さく息を吐いた。
良かった。まだ居た。まだ居てくれた。
もう、居なくなってしまったんじゃないかと思った。
『イルちゃん、もう狩り終わったの?』
「あぁ。終わった」
そうか。そうか。なら、もうお別れなのか。
『もう、行くんだねイルちゃん?』
「あぁ。帰らねばならぬ」
そうか。そうか。もう、帰るのか。
分かっていた。分かっていたから、さっきあんなに泣いたんじゃないか。
だから・・泣くんじゃない私。

