だからこそ、こういう機会に打ち解けるべき・・
そういう転機なんじゃないだろうか・・。
グッと握っていた拳をゆっくりと解いた。
『こっちこそ、ボーっとしてたから・・。大丈夫?怪我・・とかない?』
あの日以来、初めてまともに誰かと会話したかもしれないなーとか思いながらそう言えば、目の前の田中さんはおろか、委員長やその他の生徒がポカーンとした顔をしていた。
何だ?まさか私が殴るとでも思っていたのだろうか?心外だなー。そんなことするわけないじゃないかー。・・・女子には。
「だ、だだだだだ、大丈夫、でしゅ!!!」
いや、すごい噛みまくってるけど・・。本当に大丈夫なのか?
『保健室、行く?』
私より身長の低い田中さんを下から覗き込めばその顔が一瞬で赤く染まった。
え、何熱?実は風引いてましたパティーン?嘘でしょ?
「だ、大丈夫!!この子ちょっと赤面症なの!!気にしないで」
『あ、そーなの?』
委員長が慌てて田中さんと私の間に入り、田中さんを支えた。
そっかー赤面症かー。だからあんなに真っ赤になったんだ。
・・・真っ赤になる要素あったか?

