『イルちゃん、美味しいお茶があるの!飲もう?』

「オーカの言う美味しいは信用できるものだな」

『えっへへーてーれーるー』


イルちゃんと居ると、私は黒い感情を忘れていられる。

『向こうの言葉で桜華はどうやって言うの?』
「オーカはだな・・」

『イルちゃん死神なのに、鎌ないの鎌』
「オーカ、今の死神は鎌以外にもあるんだぞ。」

『どこから何でも出せるの!?』
「何でもというわけではないが・・この黒い玉がだな・・」

『武器に名前があるの!?』
「ワタシの武器はオーカの言う鎌だが、これの名は・・」




だけど、どんなに忘れられてもこの感情は本物で・・

イルちゃんが居なければこの感情はどんどん燻り膨れるんだ

醜く、汚い、感情・・・

そして、それを言葉にして紡ぎ出してしまう口・・・


私なんて喋れなければいいのにね・・。