そんな父親を無視してリビングに入る。美味しいお茶を淹れてイルちゃんとティータイム過ごすんだもんね!!

イルちゃんが喜んでくれるようなお茶淹れるんだぜ?腕が鳴るね!

けれど、そんな私の気分を更に落とす奴が居た。


「私にもお茶淹れなさいよ」

・・何時から居たよおい。

何故か酔っ払った母がそこには居た。

皺の付いたスーツに火照った顔。人目で酔っていると分かる状態だ。


あぁ、何なのかな・・。何で今日に限って二人同時に離しかけてくるかな


お湯が沸騰するのを待つ間、私は冷蔵庫からつまみと酒を出してカウンターに置いた。

どうせ、この女はお茶を飲む気なんて更々ないのだろう。

だから、代わりとばかりに冷蔵庫に入っていたビールを渡した。


「あら、気がきくじゃないの」

ほらみろ。やっぱり酒がいいんじゃないか。つうか、酒飲むんだったら自室行くかソファへ行けし。


「ね、あんた。お見合いする気ない?」

『・・は?』