髪を乾かす間、この後はどうしようかと考える。
そうだ、さっきイルちゃんが話してた向こうの話がまだ途中だったな。
向こうとは、イルちゃんが居る世界の話らしい。
イルちゃんが居る世界は人間と死神が生きる場所が別なんだって。更に人間が住む場所にはすっごく気味の悪い悪魔がいるらしい。
人間は、その悪魔を倒して暮らしてるんだと。
でもイルちゃんは死神だからあんまり人間の居るところには行かないんだって。
だけど、何だっけ・・?何とかっていう道具で人間たちの様子が見えるらしい。
それで、見えた国の話をしてくれるんだ。
向こうの国では、この世界のどの言語とも異なるらしい。
イルちゃんが使っている言語とも違うんだって。
けど、イルちゃんは死神様だからどの国の言語も使えるんだって
キャァァァもう、さっすがイルちゃんかっくぃぃぃ!!!
あーぁ、さっさと部屋に戻って美味しいお茶飲みながらイルちゃんとお話しよー。
たった数十分離れただけなのに、もうあの美声が恋しくて仕方が無い。
全くなんてこった。あの美声は耳の癒しになるだけでなく、中毒性も持っているらしい。
一度聞いたら、離れられなくなってしまう、優しい優しい声

