イルがこの家に来て、もう3日目。


私はイルが来てから毎日学校から直帰している。それはもう、寄り道なんてすることなく、とにかくもうダッシュで帰ってくるのだ。


走って走って、息を切らして帰ってきた私を待っているのは優しい優しい死神様。


私にしか見えない、私だけの死神様。


愛しくて愛しくて仕方が無い、マイスウィートハニィー★


『イルちゃぁぁぁぁぁぁん!!!』

ガバリッと抱きつけばその優しい包容力で包んでくれる。


あ、それとこの3日で分かった事なんだが、イルちゃんのフード下・・


実は超絶イケメンだったぜ☆

いやぁ、常々イケメンボイスだなぁとは思っていたが、まさか黒フードの下があんなイケメンとは思わなかったよ。


抱きついた勢いでパサリッと取れたフードの下からその整った顔が現れる。