魔法のお菓子



「友達に聞いたんだ」



「お友達に?」



なんでわざわざお友達に聞いたんだろう?



「何回か話しているうちに名前聞いてないことに気づいて、気づいた時に今更名前聞くのもどうかと思って友達に聞いたんだ」



「そうだったんだ!気にしないで聞いてくれればよかったのに」



そしたら、鹿野くんと一緒にいれたのにな



「…海鉾さんは優しいね」



ボソッと鹿野くんは何か言ったみたいだったけど聞こえなかった



「鹿野くん何って言ったの?」



「何でもないよ」



クスッと鹿野くんは笑った



その笑顔はとてもかっこよかった