魔法のお菓子



てことで図書室に来ました



図書委員の鹿野くんは静かに本を呼んでいて、なかなか聞けない



私って本当に意気地なし…



本探しながらタイミングを伺おうかな



あっ…!



上の方になかなか良さそうなお菓子の本がある



ちょっと届かない…!



あと少しで届くのに



頑張っていたら横からだれかが本をとってくれた



「…はい」



そう言って本を渡された



「ありがとうございます!」



礼を言ってその人の顔を見たら、鹿野くんだった



どうしよう、鹿野くんに助けてもらっちゃった!



「海鉾さん、顔赤いけど大丈夫?」


「えっ、あっ大丈夫です!」



全然喋ったことないから恥ずかしいっ…!



あれ、私の名前なんで知っているんだろう?



話は少ししたことあるぐらいで、名前なんて言ったことないのに…?



「あの、なんで名前を知っているの?」



「えっ、」



すると鹿野くんは顔を少し赤くして目をキョロキョロし始めた



顔赤くて少し可愛いと思ってしまった