青空に白球を

苦笑いを零しながら、明石君は教えてくれた。



「ごめんなさい。私、その時休んでいていなかったんです」


俯きながら、答えた。



「あぁそうなんだ。わりぃ、感じ悪かったな」


気まずい言葉が返ってくるかと思ったけど、明石君はカラッとした爽やかな返事をくれた。



「なんで溜め息なんて吐いてんだ?埴科は」


「それは・・・え、なんで私の名前・・・・」


休んでいたから、自己紹介してないのに。