青空に白球を

佐々先輩はいつものようにおっとりと笑い、

「だって、きっとそれだけじゃないから」

「・・・どういう意味ですか?」

聞き返した言葉には、暗さが篭っていて、自分でもびっくりした。


佐々先輩は何も知らないし、無関係だ。

なのに。


「きっと、分かってると思うよ」

それでも、佐々先輩はおっとり笑って、どこか確信めいた口調で言った。


丁度その時、図書室のドアが開いて、深乃先輩が顔を覗かせた。