青空に白球を

なんで謝るの?

そう言いたかったのに、強く引き結んだ唇は簡単に解けなくて。


いつの間にか俯いていた顔を無理やり上げ、素直希を見た。

「・・・・こっちこそ、ごめん」

素直希の瞳を見たら、自然と謝罪が零れていた。


すごく、優しくて、温かかったのだ。



私は、野球が嫌いだ。大嫌いで、その言葉を聞くだけで怒りで頭が真っ赤に染まる。

だけど、素直希の瞳は、そんな想いを全て呑み込ませる程で。


だから、言うつもりのないことまで口を吐いていた。