青空に白球を

このまま口喧嘩を始めそうな雰囲気の二人に、割って入ったのは倉橋君だった。




「雪那、それくらいにしとけ。斗真も」



倉橋君にそう言われ、二人は押し黙った。



「はぁ・・・・。埴科、こいつは小学校の時俺らと同級生だった長月雪那」



黙った二人に呆れた様子で溜め息を吐いた倉橋君は私に向き直り、女の子を紹介してくれた。