青空に白球を

驚いて視線を如月君の後ろにやると、小さな女の子が眉を吊り上げて立っていた。



「いってぇな!長月!」




頭を抑えながら、如月君は小さな女の子に声を荒げた。



が、しかし、当の女の子は平然とそれを受け流し、逆に暴言を吐いた。


「うっさいなぁ、素直希君をいじめる斗真君がいけないんじゃん。ちょっと黙ってて」


「はぁ!?おまっ!素直希ばっか贔屓すんじゃねぇ!」