青空に白球を

必死に倉橋君の手から逃れようとしている素直希だけど、力の差は歴然としている。




如月君がそんな素直希を見て満足気に笑った瞬間、バコッとした音が如月君の頭上から聞こえた。



「斗真君、元、素直希君をいじめないの!」



高い声が、如月君の背後からそう言った。