「す、杉ってば何言ってんの?」
「だからー、おれは吉岡サンの
隣がいいの!」
みんながきょとんとして杉本くんを
見つめている。
「さ、吉岡サン座って♪」
杉本くんが椅子を引いてあたしに
そう言った。
「え…う、うん…」
あたしがためらいがちに座ると、
杉本くんが話しかけてきた。
「おれ、ずっと吉岡サンと話して
みたかったんだよねー」
「そ、そうなんだ…」
あたしは内心驚いた。
クラスの男子は、あたしが男嫌い
だってことを知っていて、ほとんど
あたしに話しかけないからだ。
「あのさあ、吉岡サンって
男子苦手なんでしょ?」
杉本くんがサラッと聞いてきたので
あたしは更に驚いた。
「え…!?それ知ってるなら
どうして話しかけてくるの?」
「だってさぁ、治したくないの?
男嫌いを」
「それは……治したい…けど…」
「でしょ!?だったらおれ、
手伝うよ!」
あたしは今まで、何度も男嫌いを
治すために男子と話そうとしてみた。
でも、どうしても出来なかった。
話すどころか、名前を呼ぶことすら
嫌だった。
それを、杉本くんが治せるって言うの?
そんなの無理に決まってる。
「治せるわけないじゃない」
あたしは突き放すように言った。
でも、杉本くんは
「治してみせるよ!期待してて♪」
と言って、ピースをした。
「だからー、おれは吉岡サンの
隣がいいの!」
みんながきょとんとして杉本くんを
見つめている。
「さ、吉岡サン座って♪」
杉本くんが椅子を引いてあたしに
そう言った。
「え…う、うん…」
あたしがためらいがちに座ると、
杉本くんが話しかけてきた。
「おれ、ずっと吉岡サンと話して
みたかったんだよねー」
「そ、そうなんだ…」
あたしは内心驚いた。
クラスの男子は、あたしが男嫌い
だってことを知っていて、ほとんど
あたしに話しかけないからだ。
「あのさあ、吉岡サンって
男子苦手なんでしょ?」
杉本くんがサラッと聞いてきたので
あたしは更に驚いた。
「え…!?それ知ってるなら
どうして話しかけてくるの?」
「だってさぁ、治したくないの?
男嫌いを」
「それは……治したい…けど…」
「でしょ!?だったらおれ、
手伝うよ!」
あたしは今まで、何度も男嫌いを
治すために男子と話そうとしてみた。
でも、どうしても出来なかった。
話すどころか、名前を呼ぶことすら
嫌だった。
それを、杉本くんが治せるって言うの?
そんなの無理に決まってる。
「治せるわけないじゃない」
あたしは突き放すように言った。
でも、杉本くんは
「治してみせるよ!期待してて♪」
と言って、ピースをした。
