目の前にいる彼氏だった奴は、首の後ろに手を当てて怠そうに、「女っていちいち言わなきゃわかんないから面倒い」とでも思ってそうな顔をしている。

「お前さあ、もっと彼女っぽいことできねえの」

彼女っぽいことって何。

「俺の言葉何でも聞き入れて、疑いもしねえし」

疑って欲しかったの?

「逆に重すぎて怖い」

「…っなんでやねん」

「はあ?何か言った」

「…いや」



逆にの発想に思わず心の声が漏れた。