タンタンタン


 と、階段を一段一段ゆっくりのぼる。





 …………205号室…


 たしかに、あれは私の家だ。







 なのに、なぜ男がいる。



 


 私の彼氏?


 ふざけんな。違うわ、あんなチャライ奴。





 嫌いなタイプだな。






 その男に近づく。


 いや、正確には自分の家の扉に近づく。