夏彼氏




ご飯とさばの味噌煮と梅干し。
私の性格が出てる。


とことんめんどくさがりで、
ズボラなくせして、
変なところは心配性。


明日も明後日もさらに言えばこの二ヶ月間
こんな食事の繰り返しなのかと思うと
気が遠くなる。


たった3分で食事を終えた。
時計はまだ6時半を指していた。


思ったより早かったので
少し外に出てみることにした。


家から徒歩25秒の浜辺へ
泳ぐ気もないが行ってみることにした。


鼻歌交じりで夕暮れの海岸まで
歩いて行った。


白い砂浜はまるで
もぎたてのオレンジのように輝いた
夕日に照らされていてすごく綺麗だった。


ここに彼氏と来れたらいいのに…。
実現するはずもないそんなことを考えながら
きれいに染まった海を眺めていた。