夏彼氏




携帯の時間を見るともう遅くを指していた。
仕方ない、もう家に帰ることにした。
お腹もあのオムライスのせいで
あんまり減ってないわけだし。




家に着いてご飯をお釜に入れ、
炊飯ジャーで早炊きに設定。
スイッチオン。


さすがのおばあちゃんでもご飯を炊くのは
炊飯ジャーらしい。

祖母は突飛な人だから毎日ガスで炊いてるのではと
少し不安だったがさすがにそれはなかった。

さばの味噌煮の缶を開け、お皿に移しかえた。
そういえばこの間、真悠(マユ)が弁当を
母親が作ってくれなくて、
さばの味噌煮と白米だけ持ってきてたっけ。

「あれは笑ったなぁー」

つい口に出してしまった。
まあ別に誰もいないから良いけど。


そうこうしている内にご飯が炊けた。
とりあえず何を言われるか分からないので、
梅干しも器によそった。


「いただきます。」