夏彼氏




「マジで…。こんなの毎日食べるとか…。おばあちゃん超人でしょ…。」





私はもう一度漬物石を下ろして、梅干しに手を伸ばしてみた。




「……。」



酸っぱ過ぎて声も出なかった。


私は思った。
やっぱりおばあちゃんは超人だ。








今度は冷蔵庫を開けてみた。

中に入っていたのは、サバの味噌煮の缶詰2つとリンゴ1つだけだった。



きっと、私を商店街に行かせ顔を合わせに行かせるためだろう。


これらは非常食。



いくらなんでも私もそれぐらいは分かった。


おばあちゃんはさすが頭脳明晰だ。