「きりーつ、きをつけー、れー」 「ありがとうございましたー」 「夏休み来たーーー‼」 「ヤッホーー‼」 「小学生かっての。」 「あんな奴らばっかりだからリア充が独りも居ないんだよねー。」 私は赤波陽奈(アカナミヒナ)。 トラノウエ南高校の一年生。 親友の高浜美季(タカハマミキ)が言う通り、確かにうちのクラスにはリア充がいない。