彼女に身を捧げた桜が飛ばされないようにそっと摘まんで、彼女の手の中に包んだ。



彼女の手を布団の中に入れて、
彼女の様子を伺った。




彼女が少し笑ってみえた。




「ふふっ。もう夢を叶えたのかい?」




僕も負けてられないな。



僕も運命だって何だって立ち向かうよ。


そう、彼女のように。


紅いピアスをした眠り姫のように...


La Fin.