紅いピアスの眠り姫



僕は今すぐにでも
逃げ出したい気持ちになった。



本当に彼女は知っていた。


僕が持て余していた何かを。


彼女ではなく僕が持っている何かを。




「一晩ゆっくり私の言葉を考えてみて?

きっと君なら分かるよ。」



彼女に深くお辞儀をしてから、
病室を出た。