「そう、君は損をしている。」



彼女は静かに言った。



「君が学校に行ったり、

少しでも友達と話したり、

家から此処へ来るのだって、

君の経験なのに気付いていない。


君がそれを経験だと思わなくても、経験になっているわ。」