紅いピアスの眠り姫



「どうして?」


彼女はとても不思議がっていた。


今時、夢を持っていない学生なんて山程いるのになぁ。


ガシガシと頭を掻いた。



「なりたいものもなければ、
やりたいこともない。
それに才能もなければ、経験もない。
だから、夢なんか持っていない。」



少しやさぐれて聞こえたかもしれないが、彼女の質問に答えた。