びっくりした。 筋の通った鼻、パッチリとした目。 肌も女の子みたいにきれい。 こんなイケメンさんとぶつかるなんて…。 少女漫画みたいだなぁ。 その潤った唇が開く。 「ごめん! 俺全然前見てなくて…」 その声にはっとし、 スマホを差し出す。 「ごめんなさい、私もぼーっとしてて」 そのときふと、 スマホの画面に映る “お部屋探し” の文字が目に入った。