「おいひぃ~」
「本当にお前朝から元気だな。」
「ルークほどじゃないよ。」
「本当だよな~朝からキスなんてさ。」
「うっ」

朝からキス!
そういえば夜も!!!

ルークってわりと大胆!?

「おはよう。みなさん。歌恋ちゃんも」

…この声は。

「おぉリアン!」
「ライト様!!なぜ!?」
「俺ってそんなびっくりされるのか?」
「そうだよ。ライト気まぐれって言ってたもん。」
「誰が」

私がルークを指差すとライトが

「お前…歌恋にキスするぞ?」
「やめてください!!!」

「何?お前ら両思いにでもなったわけ?」
「そうそう。朝からキスしちゃってさ~アッツアツ」
「ライト!!!」
「ライト様!!」
「ハハハッ」

リアンがそういえばという顔をして、なぜ私たちがこんなに早く王宮に着いているのか尋ねるとライトが自分以外に時空転送魔法を使えるものがいたようだと笑った。

それを聞いたリアンは小さな声で
「やっぱり無理やりにでも連れ帰るべきだったな。」
と、ぼそっと言った。

「おい!おまえ次は本気で殺すぞ!」
「怖い怖い。」

次?殺す?なんのこっちゃ??

「そういえば、ロイとテイトもすぐ来るぞ。途中で会っ…。」
「ごきげんうるわしゅう皆さん…ってライト様!?とそこの少女は???」
「おはよーござーま…ライト様!」

「もうそれ飽きたわ!」

ライトって突っ込み入れるんだ…。

「こいつは歌恋。オレの女だ。」

「「ルークの女!?」」

「初めまして?」
「なんでこんな可愛い子が!」
「ルークどんな弱みを握ってるんだ!!!」
「うるせーよ!俺ら両思いなんだよ!」

そんな誇らしげに言わないで欲しい…。

と。思ってると二人が私に近づいてきて勝手に自己紹介を始めた。

「俺青の国のロイ!」
「俺黄の国のテイト!」
「歌恋です。よろしく。」
「「やべぇ!かわいい!」」

私なんでこの世界だとこんなにモテるんだろ。

「お前ら歌恋から離れろ!!!」
「ルークお前今までと何が違うな~」
「よく言われる。」

「ちょっとロイ!おいてかないでよ!!!」

扉をバンと開きふわふわした感じの女の子が入ってきた。
多分年は私の三つくらい下。

「…ルーク久しぶり!」

その子はルークを見ると走り出し飛びついた。

「ルーシーやめろ!」

ロイが止める。

「なによ!」
「ルークには好きな奴がいるんだよ!」
「え?」

ルーシー?ちゃんがこっちをギロりと見る。

「え?」