「お前俺のこと嫌いなの?」
「えっ!?そっそれは…」
「ならいいじゃん」
「良くないよ!」
「なんで。」
「そのっ心の準備が!」
「ただ寝るだけなのに心の準備が必要なのか?」

…ただ。寝るだけ?

ん?

私は…

「きゃぁぁぁっ!!!」
「何何何何!!???」

なんて恥ずかしい勘違いをしてたんだ!

ベットで男と二人ってっ…

「私のばかぁぁぁー」

私は恥ずかしさのあまり部屋の外に飛び出した。

「はぁっ…はぁっ。」
「歌恋?」
「…アレ…ン。」
「どうしたの」
「えっちょっと、勘違いをしてね」
「勘違い?」
「聞かないで…」

思い出すだけで恥ずかしい。

「ジェッ…歌恋。」

ジェっていった?

「ライト様とはどうだ?」
「うん。いい人だよ?優しくて」
「優しい?あいつが?」

やっぱりジェシカさんのことが…。

「あのねっアレン」
「歌恋。あいつとは関わらないほうがいい。いつ殺され…」
「聞いて。アレン。ライトはね。そんな人じゃないの。」

私は私が聞いた知ってる限りのことを、ライトのアレンへの気遣いもゆっくり丁寧に話した。

「まさかっ…。」
「本当だよ。信じて。ライトはそんなことしないの。」

私はまっすぐライトの目を見て言った。

「本当。歌恋はみんなを救うな。」
「…ライト?」
「俺が今から言おうとしてきてみたら全部言っちゃうんだもん。」
「ライト様…俺は…」
「ごめんなアレン。俺には本当のことを話す勇気が無かったみたいだ。」
「すいませんでしたっ!」

アレンは、土下座をしてライトに謝った。

「謝らないでくれ。」
「でも俺はっ…」
「いいんだ。これからはちゃんと俺を信じてくれよな?」
「はいっ。」

アレンは私の方を見て

「ありがと。歌恋。」
「どういたしまして?でいいのかな?」
「あぁっ。ジェシカもやっと笑えるだろうな。」
「そうだな。」
「でも、ジェシカは病気を生まれた時から…俺気づかなかった。一緒に暮らしてたのに。」
「私思うんだけど。ジェシカさんってよく笑うんでしょ?そしたら苦しいがってる姿見せたくなかったんだと思うよ?私だったらそうだもん。」

ライトとアレンは分かり合えて、私とルークは思いを伝え合って。

…言葉一つでこんな気持ちって変わるんだ。