ハッピーエンドとは言えないけれど、 明日誰かを失うかもしれないのは皆平等のことで。 でも、それでも、恋人とずっと一緒にいたいと 同じ景色を見ていたいと思う。 この本を読み終えると、堰を切ったように涙が溢れた。 物語だと分かっていても、 つい、感情移入してしまう。 悲しくて、主人公の気持ちが痛いほど伝わってきて。 とめどなく流れる涙に枕を濡らしながら、 私はまどろみの中へ深く落ちていった。