お風呂から上がり、ミネラルウォータのペットボトルを片手にベッドへ向かう。



スプリングがギシッと軋む音を立てるほど勢いよく飛び込んで、先ほどの本を手に取る。



サイドテーブルのランプを一番明るくして、枕に顔を押し付けない程度にうつぶせの姿勢になって本を捲くる。






交通事故によって失明し、声も失ってしまった青年。
心を閉ざしてしまった彼に立ち直るきっかけを与えてくれたのが担当の看護師だった。



その二人は時を重ねるにつれ、
言葉を超えて心通じ合う特別な存在になっていく。


しかし、幸せな時間はこれからと言うとき、青年はまた事故に遭いその看護師の前でなくなってしまう。


しかし流星のパワーが二人に数日間だけ猶予を与えてくれる。






姿形も変わってしまった青年に、
最初は勿論気付かない。




だけど、最後は二人は愛し合えて、
―ありがとう、さようなら―

その言葉ですべてが伝わる。