とりあえず、シャワーを浴びるためルームウェアを抱えてバスルームに向かう。
段差の多いこの家。
特にこの脱衣所から浴室への段差が恐ろしい。
熱いシャワーを浴びながら、ついつい考えてしまうのは彼のこと。
「藤野さんは…」
そこまで呟いて止める。
明日の朝で、99日、
そして明後日で百夜もとい、百朝。
毛先が痛んでるため、集中トリートメントを入念になじませる。
指先で毛先をくるくるしながら遊ぶ。
「彼とは、どうしたら良いのか。」
蒸しタオルを頭にぴったり巻きつけて、湯船につかる。
天井から落ちてくる水滴が肩で跳ねた。
「冷たい。」
言っても仕方ないのだが、如何せん言わずにはいられない。
彼は私のことをどう思っているのだろう。

