『甘い。美味しい。』
「うん。」
重度の甘党な彼は頬をほころばせて食べる。
「また、明日。って今朝言ったのに。」
髪を後ろへかきあげながら、呟く。
『たまにはこんな日があっても良いんじゃないかな』
「でも、いつも何だかんだ言ってこんな感じになってません?」
『だって、そうでもしないと雫さんはお昼ご飯食べませんよねー?』
また立ち上がり、彼は台所へ向かう。
そうすると鮭の塩焼きと、お味噌汁と、お漬物とご飯をお盆に乗っけて帰ってきた。
『コロッケひとつで1食なんて、駄目。』
「ほんと、いつもいつも、すみません。」

