―――― 逢いたい ―――― 俊一(しゅんいち) 繭羽 (まゆ) 俊の仕事は、忙しい。 そんなのは、よーく解かってる。 だけど。 もう、一週間も逢っていない。 今日なんて、何度メールをしても返信がゼロ。 「ありえなぁーーいっ」 ベッドの上に寝転んで、私は大声で叫ぶ。 寂しさを抱えたまま、気がつけばもう夕方。 私の心にも、夕日が沈む。 るるるぅ~ 泣いちゃうぞ、俊のバカ。 「寂しすぎて死んじゃうんだから……」