「ひでちゃん。ありがとね」

有頂天の早紀は、ニコニコしっぱなし。

「いえいえ、どういたしまして」

俺は、るるるる~と涙に暮れる。

「ひでちゃん。そんな悲しい顔しないでよ」
「だって……」

俺の、三年越しのジーンズがぁ……。

「これ、三年かかったんでしょ?」
「……うん」

「じゃあ。早紀が、三年分いーーっぱいひでちゃんのこと愛してあげるっ」

そうきたかぁ。








          おしまい